ふと思ったんだけど

言葉にすれば、何か分かるかもしれない

ポプテピピックは史上最強のアニメ。アンチは認めない

僕は今まで、アニメに関心を持ったことがありません。周りの人たちが見ていたので、話題作りのためにとりあえず見ていた時期はあったものの、心から見たいと思ったことはありませんでした。

 

でも、あるアニメと出会い、それは一変しました。それが大ヒットアニメ、君の名は

 

ではなくポプテピピックです。

 

そのすごさを、語り倒します。

 

 

現代芸術である。

ボブネミミッミという、悪名高いコーナー。これを初めて見たときに、僕はこう思ったんです。

 

「…Salvador Dalí」

 

シュールレアリズムの大家として有名なサルヴァドール・ダリは「偏執批判的方法」なるものを提唱していました。直感に基づいて生み出されたモノに対して「なぜそれができたのか」という理由を捏造することで、思考、意味が結実していく、というプロセスを示したものです。

例えば、ダリの絵には、一見互いに関係の無いものがちりばめられています。そんな絵を見る我々は「なぜこれがここに?」と思索を巡らすわけです。その行為があってからこそ、シュールレリズム芸術というものが成立するのです。

ボブネミの絵には不思議な構図・作画がたくさん出てきます。なぜその形態に到達したのか?このネタにはどんな背景があるのか?次々と生じる疑問から、視聴者は逃れることはできません。

いわばポプピは、シュールレアリズムと現代アニメというポップアートの融合であり、現代芸術の横断的な上位互換なのです。

 

社会批判である。

ポテピは、「現代における作家性」という極めて重要な問題に、真正面から突っ込んでいます。

正規ルートで無料で漫画を見られ、さらにAIが登場して、「作家とは何か?」が問われている現代において、他作品を引用してパロディーを展開し、クソアニメを自称することには、マルセル・デュシャンダダイズムに似た批判的な傾向がみいだされます。時代に対して挑戦的です。

 

時代を捉えている。

洋楽では最近ラテン色が強い曲が人気です。あるいは、有機的・民俗的な音を多用するサイトランスという音楽ジャンルも、最近人気が拡大しています。少なくとも音楽においては、臭さや異質さ、つまりシュールレアリズム的な意外性を取り込もうという時代的風潮があると思います。

ポピピの圧倒的な内容の散逸性に、僕はシュールレアリズムを見出します。ポテピは、時代の風潮を的確に捉えた、最先端のアニメなのです。

 

アンチアニメ派を抱擁する。

僕が今までアニメを好きになれなかったのは、不合理な点が数多くあるからでした。タイムスリップ系アニメではいつもパラドックスの構造を脳内に描いてしまいますし、「戦闘の真っ最中に一度休戦してお互いの主義主張意見を交換するタイム」に現実味が無くて笑ってしまいます。

しかしポプピテは、こうした普通のアニメの不合理な真実をネタに変えてくれます。ある意味ポププは、アニメが嫌いな人ほど親しみやすくなっているわけです。

 

最後に。

僕はポピテプを見て、初めてヲタクという次元を知りました。ポピポプに染まった人間であれば、パンダと聞けばレッサーパンダが最初に浮かび、何気ない何かが起きればすぐ結ばれようとするはずです(完全内輪ネタ)。

このように、平均的な人のそれをはるかに上回る、非常に高度かつ繊細な連想系によって定義された空間がそこにあるのです。それを獲得した人々をヲタクと呼ぶわけです。

 

この機会に、あなたも、ヲタクになってみませんか?