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女王アリはなぜ3種類のアリを産み分けられるのか?

こんばんは。そろそろあの季節ですね。そう、クロオオアリの結婚飛行です。

5月中旬くらいの、前日に雨が降った、晴れた日の昼~夕方にかけて、クロオオアリの繁殖イベントが見られます。お腹の大きなアリが地面を歩いているのを見かけたら、密かに応援してあげる、そんな心優しい作者です。

さて、結婚飛行では、羽の生えた雌雄のアリがマッチングして交尾します。オスは間も無く死んでしまいますが、女王アリは生き残り、自ら羽を削いで、巣作りを始めます。まずは働きアリ、そして数が大きくなってきたら、次の世代の雌雄のアリを産むのです。つまり女王アリは合計で3種類のアリを産むのです。

そこで今回の疑問は、女王アリはどうやって3種類のアリを産み分けるのか?

 

アリの遺伝の仕組み

人間の場合、女性のDNAと男性のDNAが合わさることによって、受精卵となります。しかしアリはそうではありません。

アリの場合、未受精のまま産まれると、雄アリが生まれる仕組みになっているそうです。受精卵として産まれた場合は、働きアリもしくは雌アリが生まれるそうです。

では、働きアリと雌アリの差は何か。それは「栄養状態」だそうです。

卵や幼虫、蛹のケアは、最初は女王アリが、のちに働きアリが行うようになりますが、幼虫時の栄養状態によって、この差が生まれるのだとか。

参考↓

女王アリは卵をうみわける!?

 

体内で精子を保存する

結婚飛行で交尾を終えたオスアリは交尾後すぐに力尽きて死んでしまいます。そのためだけに生まれてきた存在です。

結婚飛行で交尾した女王アリは、なんと雄アリの精子を体内で生かし、必要に応じて出し入れすることができるのです。

女王アリは場合によっては10年生き、その間に大量の卵を産み続けます。体内で精子を保管することで、人間のように何億も精子を送り込み、一個以外は全て死ぬ、みたいな「精子の無駄遣い」をしなくて済むのです。

女王アリの精子保存技術は、現代科学界にも注目されているようですね。

女王アリに学ぶ長期間精子貯蔵メカニズム|CSR経営|積水化学

 

他の繁殖方法も

クロオオアリには上記の説明が当てはまりますが、アリの種類によってこの構造は異なるようです。

  • 女王を持たないアリの場合
  • 複数の女王アリがいる場合
  • 他の種類のアリの巣を乗っ取る場合
  • 働きアリが繁殖能力を獲得する場合

など、アリの繁殖といえど十人十色です。それぞれ全く別の原理で繁殖していると考えると、何とも不思議です。

 

運よく女王アリを捕獲して飼育すれば、最終的にはアリを巣ごと飼育することができます。アリの卵とか幼虫を観察する機会は日常的にはありませんし、経験者としてもとても面白いことを保障します。ぜひ皆さんも試して見てください!

 

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それでは!