不特定単数【1/5】
「おかえりなさい」
「お、ただいま。もう食事は済ませた?」
「うん、冷蔵庫にあったカレー、半分くらい食べた。味噌汁も作って食べたわ」
「そうか、よかった。。昨夜忙しくて、食事のメモを残せておけなくてさ。気づいたか心配だったのよ」
「ありがたく頂いたさ。朝確認したら野菜が少なかったから買い足しておいた。第二火曜だからスーパーでポイントもついた」
「さすがポイントマニアだな。と言いつつ、俺も今日はポイント付与率高い買い物したぞ」
「どうせやるなら徹底していかないとね。味噌汁も残してある」
「株と大根の味噌汁。。いやいや、そこでバリエーション増やしてく意味あるか??どっちかでよくね?」
「バリエーションてかリスクの分散よ。体内に入る農薬の種類、なるべく散らした方がいいかなと思ってさ」
「どんなロジックだよ…てか地下だし、農薬とかあるん?まあでもありがとう、まだ温かいからこのままもらうかな」
「そうしてくれ。先に風呂浸かっていいかい?」
「どうぞ~。あ、保温の内蓋しといてくれる?ちょっとこの後また打ち合わせがある」
「了解。じゃあ風呂出た後は邪魔しない方がいいね?」
「つってもまあ、自室でやるから、裸で乱入とかして来なければとりあえずおk」
「じゃさすがにバスタオルくらいは羽織っとくわ」
「てかそもそも裸で出歩くなよ。。お互い在宅になったんや、そこら辺改めてこうぜ?」
「まあまあそう言うなって。ここは家だよ?乱入してきてんのは仕事の方じゃん」
「まあそれもそう…なのか~??うまいこと言いくるめられた気しかしない」
「思考のバスタオルだね。んじゃ、お先~」
「お疲れ~」