違うブログ

どこかの誰かが書いたやつとは違うブログのこと

やりがい先に立たず

めちゃくちゃ久しぶりにブログを開いた気がしたのですがどうやら1ヶ月以内にはログインしていたらしく拍子抜けでした。最近手紙やら日記やら含め文章を書くという行為を全くやってこなかったので、これを機に近況を書いてみようかと思います。

社会人になって三年が経ちました。エンジニアリング職なのですが、結局経験が物を言う感じです。やりがいがあるのは間違い無いですが、やりがいを感じられるようになるまでの繋ぎの期間をどういうモチベで乗り越えるのか、ピンと来ていませんでした。幻滅というほどでは無いけど、入社二年目~六年目くらいって消耗戦にも思えます。しかも業界トップクラスの会社なので、転職してくる人たちはここが一番良いという話を口々にする。え、ここから転職しても悪化の方向なの?みたいなことを考えると、気が滅入ることもあります。

とはいえ、ここ直近の話をすれば、「どういうモチベーションで乗り越えていくべきか」という問題については、時間が解決してくれた節があります。抹消から考えるアプローチと根本から考えるアプローチに二分するとすれば、前者については成長を実感しています。それなりのスケールのプロジェクトの抹消部分を30手前で一人で回せているというのは、それなりに評価できるかもしれません。少し自分に対する余裕が生まれてきて、その精神的余裕の中でふと立ち止まると、あれをやりがいと呼べるのかもな、と総括できるものが浮かんできます。やりがいは先に立たず。持論です。

若手の頃から主体性のある仕事ができる=やりがい、という僕にとっては意味不明な定義付けを自分の就活の時に幾多となく聞かされました。先述の持論/感覚と食い違うことはさることながら、まず自明なところからいけば、建設業にせよ製造業にせよ農業にせよ漁業にせよ、経験とノウハウによる裏付けの確実性は不変です。そして、若手だから失敗はするにしても、失敗させることを前提としてはいけないでしょう。だから企業はやりがいを感じてもらうための土台を用意すべきで、同時に自分含め若手は経験とノウハウに対するリスペクトを忘れないようにせねばならない。若い頃からの主体性、やりがい、活躍を弄ぶのは、少なくともそういう前提の存在を確認してからにしないとな、と思うのです。

20代後半は人生が遊びではないこと(life is not a game)に気づくタイミングだなと感じています。結婚する人はするし、出産する人はするし、職場の同期間でも人事評価に差が出たり出向する人が出たりするし。時代なんかよりも早く変化していく僕の日常に対して、経験とかノウハウとかの不変の要素がじわじわと積み上がっていく。未だそのスピードギャップに翻弄されているものの、漸く少しだけそのギャップを楽しむ余裕ができてきたのを、素直に嬉しく享受しているところです。