違うブログ

どこかの誰かが書いたやつとは違うブログのこと

希望と外的なものについて

過去のブログ記事とか日記とか読んでも、同じ自分が書いたものとは思えないこと、自分に対して違和感を感じることがあると思う。催吐薬飲んで吐き出したようなこういうエントリーも、また今しか書けないものなのだと思う。そう信じてとりあえず書いてみる。

やるべきことをやらずにブログを書いている。やらなければならないと頭ではわかっていることが、できない。外に出ろよ、と人は言う。ずっと室内にこもってたらそりゃ頭おかしくなるだろうよ、と。第一に、僕は外に出ていないわけではなく、早朝のランニングは高頻度で続けられている。第二に、僕にとっては外に出て帰ってきた後に何も変わっていなかった時の方が恐ろしい。ところで、外、とは何だろうか。他者であり、偶然であり、自分では御しきれない何かである。それに翻弄されることが滅法少なくなり、言い訳としての有効性が損なわれた今、僕の責任範囲は感覚的にどんどん大きくなってきている。「僕を超えるもの」に出会えていない。外とは外で運動するというだけのことではないのだ。

最後に希望を持ったのはいつだろう?と考えていたが、大坂なおみ選手が全豪オープンで勝ったのを観て、ある瞬間を思い出した。Googleの2020年のYear in Review*1を見ていた時に全米オープン優勝時の大坂なおみ選手が一瞬流れて、それで泣きそうになった瞬間である。スポーツのインタビューでよく「人々に希望を」みたいなことを選手が言っているのを耳にするが、僕は彼らの成功を自分の希望に変換する機構を持ち合わせていない。しかしこの場合は違った。何かが突き抜けてきた。あの一瞬味わったやつが、おそらく久しぶりの希望だったのだと思う。

外に出ずして外的なものを摂取できるのなら、それに越したことはないんだけどなあ。

*1:https://www.youtube.com/watch?v=rokGy0huYEA。大企業の宣伝動画だと言ってしまえばそれきりだが。