100万

一ヶ月以内くらいに使わなければならないものとしよう。じゃないと貯蓄してしまうからね。また、現実的な使い途ではなく、答えとしてかっこいいと思うものを書いてみよう。

ならば決まっている。テーマを指定して、芸術家に製作を依頼したい。好きな画家か好きな音楽家、悩ましいが、どちらかというと音楽だな。僕だけが保有することを許された楽曲、僕しかその存在を知らないトラックを、作ってもらいたい。100万という金額は僕が好みのマイナーなアーティストたちにとっては決して小さすぎる額ではないはずだ。まあ可能ならば3人くらいに分割してそれぞれ1曲ずつくらいを依頼したいところである。3は良い数字だ。

テーマは「黄色と灰色」がいい。フリオ・リャマサーレスの「黄色い雨」を読んでから、黄色は僕にとって死あるいはその裏返しの生命性を象徴する色。対して灰色は、カンディンスキーの言葉から派生して、宇宙性の象徴である。僕の普段の思考はだいたいこの二つに分類・集約されるし、またこの二つの色は僕の尊敬するある人物が描いた絵のテーマでもある。この二色が僕の敬愛するクリエイターたちに解釈・昇華された時、どのようなものになるのか、僕は知りたい。その答えがどのようなものであったとしても、僕はそこに100万円以上の価値を見出すことができる。

今週のお題「100万円あったら」