違うブログ

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楽しむために何ができるか

という言葉がNHKの大谷くんのインタビューで出てきて、料理の手が止まりました。「楽しむこと」が目標として据えられるという点が一瞬呑み込めなかったのです。僕も小学校の頃野球をやっていた時期はありますが正直あまり楽しかった記憶はありません。やってて楽しくないからやめたと僕は思っていますが、楽しむために何ができるか、という言葉を一度聞いてしまうと、自分が野球から離れた正当化ができなくなって一瞬困惑します。

僕の価値観では楽しさとは「楽しいと思えることを仕事にする」とか「楽しいと思えないことには無理して参加しない」とか、何かを取捨選択するための判断基準の一つでした。でも確かに思ったことはあるんです…例えば、楽しめる職場を探すのは大事ですけど、自分が楽しく仕事ができるように職場に対して作用していくことも同等に大事なのでは?と。前者の思考は他人に楽しさを与えられることを前提とした思考、後者は自ら楽しさを生み出そうとする思考ですよね。後者に振り切ることができればもう最強ですよね、どこに行っても楽しくなれるわけですから。僕の場合は後者に振り切ることは少なくとも今すぐはできません。となると現実的な戦略としては「自分がそこに加わることによって一定の楽しさを生み出せる素地が整った、ある程度楽しそうな場を選ぶ」ことが楽しさへの近道になる、ということかと思います。書いてみると当たり前すぎてしょうもないけども。

何かを初めて試した瞬間から楽しいと思えてそのまま突き進める人と、そうでない人、っていう整理もできるかもしれません。となると”分かれ道”は「次に楽しいと思えるターニングポイントが来るまで続けられるか」で、いかにそこに早く到達できるかとか、いかに楽にそこに到達するかとか、っていうところに集中する必要があるってことか。「楽しむために」以上の目標って中々思いつかないですしね。

そう考えるとhappyってすごい単語ですね。楽しいという意味と幸せという意味、両方内包しているって。