違うブログ

どこかの誰かが書いたやつとは違うブログのこと

アプリをめぐる心理的攻防

そろそろ本格的に資格勉強に力を入れなければならない*1状況になってきたので、そらさんが紹介していたアプリを入れてみたが、アカウント設定の途中で居心地が悪くなってアンインストールしてしまった。深く設計された面白いものであることは間違いない。ただ、設定をアシストしてくれる自動ボットとやりとりしている中で、僕は耐え難い虚しさに襲われたのである。

僕の考え方は「勉強は基本、一人でできる」である。勉強を「一緒に頑張る」ことが果たして可能なのか、大学受験以降ずっと疑問を抱いてきた。結局のところ個人戦で、一緒に頑張ったはずの人間と共有できたのは…何だったのだろう。共に喜んだ思い出はないし、傷の舐め合いは少しはあったかもしれないが、最終的な結果には差があることを避けられない。「一緒に頑張る」ことの齎す恩恵を、僕は信用していない。

それに、仲間に褒められることを期待する癖はなるべくつけたくない。慣れてしまうと仲間の不在時に何もできなくなるからだ。いじめられている奴と仲良くしようとする時、仲間などまずいない。そして僕は僕の存在の価値を、そういう瞬間に賭けている。

 

…以上のことを自信を持って言い切られればかっこいいのかもしれないが、実際はそんな自信はない。僕はかっこいい人間ではなく、虚勢を張った虚しい人間である。先述の激しい虚しさはその現実を突きつけられたから生じたものかもしれない。しかし今はその虚勢を崩すための他の道が見えない。現に過去一年間、一人でできると思って何もできなかったのだから。

かといって、そのアプリはやはりハードルが高いのである。そのハードルの高さは僕の根拠のないプライドの高さだ。そこで、別のアプリを使うことにした。僕が今使っているものには基本的には交流機能がない。同じ目標を設定している者がいるのは分かるし、彼らがどれほどの勉強時間を積み上げているかも分かる。

いずれにしても、最初のアプリを試してみなければ今のアプリで頑張るという未来もなかった。今のところはこれで十分だ。

*1:力を入れることを「入力」と呼べないのは不都合だと思いませんか?