【第4回】ズボンのチャック(開)
-どうも、どこかの誰かです。早速今回のゲストの方を紹介しましょう!電車で僕の前に立ったサラリーマンのズボンのチャック(開)さんです!
おはようございます!よろしく。
-お!元気いいですね~。まず、率直に今の感想をお願いします(笑)!
清々しい気分。開き直ってるというか。ほら、色んなものが密ですからね、みんな気が張っていて。そういう時こそ窓開けて三密回避です!
-僕もやっちゃったことは多分ありますね(笑)。記憶にはないですが、それゆえに恐ろしいというか。
やったことない人っているのかな?注意深そうな女性でもやってたりするからねぇ。。チャックこそスマホと連動させた方がいいと思うんすよ。一定時間開いてると通知が来る的な。スマホで操作する水道の蛇口があってこれがないの、人類の優先順位おかしくね??
-まったくおっしゃる通りです(笑)。個人的には開いたチャックからシャツが微妙に出てたりすると祝福したくなります。やっぱこうじゃないと的な(笑)。
あれが一番きついねー、見てる側も見られてしまった側も。ここまで主張してるのになぜ気づけなかった??みたいな自責の念の時間差攻撃(笑)。排泄経路と生殖器を一緒にしたり近くに配置したりするのがダメなんすよ…足の裏とかにすりゃよかったのに。靴底なら開いてても誰も気にしない。
-そうですねぇ。ところで、実は僕あんまりチャックさんの気持ちについて考えたことがありませんでした。雑な質問ですが、普段はどんなこと考えてるんですか?
服のチャックといえど色々あってね。まず、男性用と女性用のボトムズで役割が変わってきますし、面積を広げたいときに開くチャックもある。でもね、開けられないチャックは無いんですよ。人間で言う心みたいなもので、これだけは全チャックに共通。
-確かに確かに。他のチャックと会話したりするんですか?
会話ってのは双方向だよね。僕らは、口を開けてるか口を閉じてるか、そのどちらかしかないので、話すことも聞くこともできるけど、双方向という意味での会話は基本的にできない。誰かがこう、タイミングよく交互に開け閉めしてくれれば、もしくは今の僕みたいにお互いに半分だけ開いてれば、会話できるんだけどね(笑)。
-とはいえ…僕が閉めて差し上げるわけにはいかないっすからね。恐縮です。
それはやばいよね。でも人間側も大変じゃない?教えてあげるかあげないかみたいな葛藤。知ってしまった人の罪的な。
-いや、ほんとその通りです。ニュアンスでうまく伝えられればいいんだけど、めちゃくちゃテクニック要りますからね…。
同じ男性なら別になんでもいいけど、女性は絶対無理よね。接触確認アプリにこの機能持たせられたらいいね。Bluetoothでチャック空いてますよ!!って通知がくる的な(笑)。で、教えてあげた回数だけ徳ポイントが溜まる。
-チャックとアプリの連携から生まれるイノベーションやばいっすね。現場の声ってめっちゃ大事ですね。
僕らに話しかけようと思わないっすからね普通。そういう意味ではあなたも相当変な人じゃん?ま、ともかくチャックは指差し目視でチェック、その都度その都度チャックチェック。目視で10%変わるって言いますからね。そ
-…あ、閉められちゃった。
-...ちょっと変な終わり方ですが、まあ、多分聞いてると思うので。ほんと、チャックと連携できるアプリ欲しいですね。朝のお忙しい時間にわざわざお越しいただきありがとうございました!また機会があればぜひお願いしますね、チャックさん。次回もお楽しみに。